漫画内の演出と思われがちですが、炭酸抜きコーラによるエネルギー補給は、運動生理学およびスポーツ栄養学の視点から見ても極めて合理的なアプローチです。
第一の理由は、糖質の吸収スピードの速さにあります。コーラに含まれるブドウ糖や果糖液糖は、体内でこれ以上分解する必要のない単糖類・二糖類が主成分です。固形物のように消化器官で長時間の分解プロセスを経ることなく、短時間で血液中に糖分(グルコース)を送り込み、筋グリコーゲンの枯渇を防ぎます。
第二の理由は、炭酸ガス(二酸化炭素)を除去するメリットです。炭酸を含んだまま大量に飲むと、胃の中でガスが膨張して胃内圧が上昇し、ゲップや胃痛、早期の満腹感を引き起こします。炭酸を完全に抜くことで、胃排出速度(胃から小腸へ水分が送られるスピード)を劇的に高め、運動中の腹部不快感を完全に排除できる仕組みです。
さらに、適度に含まれるカフェインが中枢神経を刺激して集中力を高め、痛覚を鈍化させるとともに脂肪燃焼を促進する働きも期待できます。