平滝夜叉丸の魅力を語るうえで欠かせないのが、四年生同士の密接でユニークな力学です。特に四年い組の同室である綾部喜八郎との関係性は、作品屈指の人気コンビとして知られています。
延々と自己陶酔に浸りながら自慢話を続ける夜叉丸に対し、綾部喜八郎は常にマイペースで穴を掘り続け、適当な相槌で聞き流す――この絶妙な「暖簾に腕押し」の日常会話は、ファンの間でも定番の名シーンです。一見すると噛み合っていないように見えながらも、室内の生活リズムや非常時の連携においては確固たる阿吽の呼吸を見せます。
一方、四年ろ組の田村三木ヱ門とは激しいライバル関係にあります。三木ヱ門もまた火器を偏愛し自らの美貌に自信を持つタイプであるため、二人が顔を合わせれば「どちらがより優れているか」「自分の愛器(戦輪 vs 火器)のほうがどれほど素晴らしいか」を巡って壮絶なマウント合戦が勃発します。しかし、実戦や合同任務では互いの実力を誰よりも高く評価しており、中堅学年としての誇りを共有する良き戦友としての絆が描かれます。