熱せん妄とは?突然叫ぶ異常行動の正体と急性脳症を見分ける基準

熱せん妄とは?突然叫ぶ異常行動の正体と急性脳症を見分ける基準

熱せん妄とは?突然叫ぶ異常行動の正体と急性脳症を見分ける基準に関する疑問や疑問点をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

Q1:解熱剤(アセトアミノフェン等)を使えば、熱せん妄を防ぐことはできますか?
A1:解熱剤で一時的に体温を下げることは子どもの苦痛を和らげるのに有効ですが、熱せん妄を完全に予防できるという医学的根拠はありません。むしろ、解熱剤の効果が切れて体温が再び急上昇するタイミングで熱せん妄が誘発されるケースも報告されています。解熱剤は「せん妄を防ぐ薬」ではなく、水分摂取や睡眠を助ける対症療法として小児科医の指示通り適切に使用してください。

Q2:翌朝にはけろっとして熱も下がっていれば、医療機関を受診しなくても大丈夫ですか?
A2:夜間の異常行動が短時間で治まり、翌朝に本人の意識がはっきりして親との会話や食事が普段通り取れている場合、真夜中に救急外来へ駆け込む緊急性は下がります。しかし、原因となった感染症(インフルエンザや溶連菌、突発性発疹など)の診断確定や、中耳炎・肺炎などの合併症の有無を確認するためにも、翌日の通常診療時間内に小児科を受診して前夜の異常行動の経過を医師に伝えておくことを強く推奨します。

Q3:熱せん妄を一度起こした子どもは、次の発熱時にも必ず繰り返しますか?
A3:熱せん妄を起こしやすい神経学的な体質(熱に対する脳の感受性)を持つ子どもは確かに存在し、発熱のたびに似たような言動を見せる傾向はあります。ただし、子どもの脳神経ネットワークは年齢とともに急速に成熟していくため、成長に伴って発症頻度は確実に低下し、多くは10歳前後までに自然と消失します。過度に将来を悲観する必要はありませんが、低年齢のうちは高熱時の転落防止環境を毎回整えておくことが必須です。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。