日本酒と焼酎の決定的な違いは?太りやすさや二日酔いの真相を徹底比較

日本酒と焼酎の決定的な違いは?太りやすさや二日酔いの真相を徹底比較

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日本酒と焼酎を分ける最大の境界線は、アルコール発酵させた液体を「そのまま搾るか」、それとも「加熱して蒸留するか」という醸造酒と蒸留酒の違いにあります。

日本酒と焼酎の製造工程を比較すると、出発点である「糖化と発酵」のプロセスから明確な分岐が存在します。日本酒は、米、米麹、水を原料とし、麹菌の力で米のデンプンを糖に変えつつ、酵母がその糖をアルコールへと分解する「並行複発酵」という世界最高峰の精緻な醸造技術で造られます。発酵を終えた「もろみ」を圧搾機で搾り、液体(酒)と固体(酒粕)に分離させたものが日本酒です。

一方の焼酎は、原料を麹菌と酵母で発酵させて「もろみ」を造る段階までは日本酒と類似していますが、その後に蒸留という工程が加わります。アルコール(沸点約78.3℃)と水(沸点100℃)の沸点の差を利用し、加熱して気化したアルコール蒸気だけを集めて冷却・液体化します。この蒸留プロセスによって、原料由来のエキス分や糖分、タンパク質などの不揮発成分がすべて釜の中に残り、純度の高いアルコールと揮発性の香り成分だけが抽出されます。

また、原料の違いとお米の使われ方にも大きな特徴があります。日本酒で使われるのは基本的に米(主に酒造好適米)のみであり、雑味の原因となるタンパク質や脂質を除去するため、米の外側を30%〜50%以上も削り取る「精米」が極めて重要視されます。対して焼酎は、米だけでなく、さつまいも(芋焼酎)、大麦(麦焼酎)、そば、黒糖など多彩な原料が使用されます。米焼酎の場合でも、日本酒ほど極端な精米は行わず、米本来の力強い風味を蒸留によって引き出すアプローチが採られます。

さらに焼酎の世界では、甲類焼酎と乙類本格焼酎の区分を理解しておく必要があります。連続式蒸留機を用いて純度96%近くまで極限まで精製した「甲類」は、ピュアでクセのないクリアな味わいが特徴で、サワーやチューハイのベースに最適です。一方、単式蒸留機で1回のみ蒸留を行う「乙類(本格焼酎)」は、原料本来の豊かなアロマや旨味成分がそのまま液体に移し取られます。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。