ロンドン五輪で銅メダルを獲得し、復帰後も緻密なデータバレーを展開してきた眞鍋政義体制。独自の戦術的アプローチで世界との体格差を埋めようと試みた功績は大きい。相手の守備網を撹乱する高速コンビネーションや、サーブで崩して組織的なブロック&ディグで粘るスタイルは、日本が世界で戦うための確かな基盤を築いた。
だが、世界の進化スピードは日本の想定を上回る。欧米勢は高身長でありながら強打だけでなく、ディフェンス力やバックアタックの精度を劇的に向上させてきた。眞鍋体制が築いた精密な戦術設計を土台にしつつも、そこに縛られないブレイクスルーが必要だ。単なる「継承」ではなく、固定観念を打ち破る大胆な「刷新」を断行できるかが、新指揮官に課せられた最大のハードルとなる。