「宇宙飛行士は億単位の年収を得ているのではないか」というイメージを持たれがちですが、JAXA宇宙飛行士は準公務員に準じた給与規定が適用される正規職員です。
実際の年収は、初任時や30代半ばで約800万〜900万円前後、40代〜50代のベテランクラスで約1,000万〜1,200万円程度と推計されています。宇宙飛行任務中の特殊勤務手当や危険手当、海外出張手当などが加算されるものの、民間の外資系金融や巨大IT企業のエグゼクティブと比較すると非常に堅実な待遇設定です。
その一方で、求められる訓練の過酷さは桁違いです。選考合格後の基礎訓練(約1年半〜2年)では、サバイバル訓練、T-38練習機による飛行訓練、無重力を再現する巨大プール(無重量環境試験施設)での船外活動訓練、ロシア語や工学の習得が課されます。実際のフライトにアサインされた後もさらに2〜3年のミッション特化訓練が必要となり、宇宙へ飛び立つまでに4〜5年以上の歳月を費やすのが通例です。