コスメ選びにおいて、多くの国内ブランドが設定している日本人向けファンデーションの標準色(オークル20やOC-05など)は、赤みと黄みのバランスが取れた標準的な明度で調色されています。しかし、自己診断の思い込みで肌トーンを選んでしまうと、首との境界線が目立ってしまう原因になります。色を選ぶ際はフェイスラインから首筋にかけてテスターを乗せ、自然光の下で溶け込む色相を見極めることが基本です。
また、生涯を通じて肌色が一定でない点にも注意が必要です。日本人の肌の年齢変化とくすみ原因には、単なるメラニン沈着だけでなく、以下の複合的な生化学反応が関与しています。
第一に挙げられるのが「糖化(メイラード反応)」です。余分な糖がコラーゲンやエラスチンと結合してAGEs(終末糖化産物)を生成すると、肌内部が褐色〜黄色に濁り、いわゆる「黄ぐすみ」を引き起こします。さらに、紫外線や酸化ストレスによるタンパク質の「カルボニル化」、加齢に伴う毛細血管の血流低下(赤みの減少)が重なることで、若い頃の透明感のあるトーンから、くすんだマットな印象へと変化していきます。