日本三大珍味「このわた」の正体とは?味の真相・食べ方と値段相場を解剖について押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。
海鮮珍味の分野では、「このわた」とよく混同されるものに「くちこ(このこ)」があります。原料となるナマコの部位や製法、味わいの方向性は明確に異なります。
くちこはマナマコの卵巣を集めたものであり、生のまま塩蔵したものを「生くちこ(このこ)」、数十匹〜百匹分もの卵巣を縄に掛けて天日干しし、三味線のバチのような形状に仕上げたものを「干しくちこ(ばちこ)」と呼びます。干しくちこは製造に膨大な手間と原料を要するため、1枚で数千円から1万円を超える超高級品です。
三大珍味および関連珍味の違いと市場データを以下の比較表にまとめました。
項目原料・部位製法・特徴一般的な基準・相場(2026年)編集部の見解・味わい評価このわた(海鼠腸)マナマコの腸(内臓管)砂抜き後に塩漬け熟成。とろみのある塩辛状。瓶詰め(70g〜80g)
3,500円〜6,500円強い磯の風味と濃密な旨味。日本酒のつまみに最適。くちこ / ばちこマナマコの卵巣(生殖巣)卵巣を重ねて三角形(バチ状)に天日干し乾燥。1枚(約15g〜20g)
4,000円〜9,000円軽く炙ると芳醇な香ばしさと甘みが引き立つ最高峰珍味。からすみ(唐墨)ボラの卵巣塩漬け後に天日干しで圧搾乾燥。ねっとりした半生状。1腹(100g前後)
5,000円〜12,000円チーズのような濃厚な油脂感と塩気。大根スライスと相性抜群。越前雲丹(塩うに)バフンウニの生殖巣塩を振って水分を抜き、練り上げたペースト状。小瓶(50g前後)
4,000円〜8,000円ウニの甘みと塩分が凝縮。少量でご飯が何杯も進む濃厚さ。