現場海域で主権の最前線を守り抜いているのが、海上保安庁の巡視船群だ。基地となる本土や小笠原諸島から遠く離れた海域へ定期的に派遣され、過酷な荒波の中で24時間態勢の監視・警戒業務を遂行している。近年は人工衛星や無人航空機(ドローン)を活用した遠隔監視システムも強化された。
さらに、目を見張るのが日本の海洋開発・海洋土木産業の底力だ。過酷な塩害と激しい潮流からサンゴ礁を守るため、特注のチタン製防護ネットや超高耐久性コンクリートブロックが開発・設置された。
自然の侵食作用を人工技術で食い止め、サンゴの増殖を促すバイオテクノロジーまで投入されている。日本の誇るエンジニアリング技術が、物理的な国土消失の危機を最先端で防ぎ止めているのだ。