日本の警察官が帯同する回転式拳銃(リボルバー)および自動式拳銃(オートマチック)の現行スペックは、海外の法執行機関と比較しても独特の進化を遂げてきた。配備の中心を長年担ってきた5連発の38口径リボルバーは、軽量性と暴発防止の極めて高い信頼性を重視して設計されている。重量はわずか約500グラム前後に抑えられ、私服警察官や女性警察官の取り回しにも配慮された構造だ。
独自の取材と関係者への聞き取りによって浮かび上がったのは、警察庁主導による装備配備の「二極化」である。一般的な地域警察官には取り扱いの容易な小型リボルバーが配備される一方、機動隊や特殊部隊、警護部門(SP)には大容量マガジンを備えた最新の自動式拳銃が密かに配備を広げている。単なる「護身用」を超えた実務的制圧能力の確保が、近年の治安環境の変化に伴い急速に推し進められているのだ。