「政令指定都市で人口が最多の横浜が、なぜ三大都市に入らないのか」という疑問は、都市地理学の基礎概念である「昼夜間人口比率」を見ることで明快に解き明かせます。
総務省の国勢調査データによると、大阪市の昼夜間人口比率は約132%、名古屋市は約112%、東京都区部に至っては130%以上に達します。これは夜間に暮らしている人口よりも、昼間に周辺自治体から通勤・通学してくる人口のほうが圧倒的に多い「求心都市」であることを意味します。
対する横浜市の昼夜間人口比率は約91%前後で推移しています。これは、夜間に横浜にいる市民のうち数十万人規模が、毎朝東京23区へ通勤・通学している事実を示しています。横浜市はみなとみらい地区などを中心に高度な産業拠点を持ちつつも、都市構造全体としては「東京の巨大なベッドタウン(郊外都市)」としての側面を色濃く残しているため、独立した大都市圏の核とはみなされません。