東京都江戸川区西葛西に校舎・研究施設を構える一般社団法人日本パン技術研究所は、1948年に設立された歴史ある製パン専門機関です。アメリカのAIB(American Institute of Baking)の科学的アプローチをベースに導入し、日本の風土や小麦粉の特性に最適化した製パン科学を確立しました。
街の一般的な製菓製パン専門学校が「若年層向けの基礎実習と資格取得」を主眼に置くのに対し、日本パン技術研究所は「すでに現場に立つプロや技術者が、製パンを分子レベルの科学として体系化し直す場」として位置づけられています。山崎製パン、敷島製パン、フジパンといったメガベーカリーの製造開発責任者から、全国各地の有名リテイルベーカリーの後継者までが集結する理由は、単なるレシピの伝授にとどまらない圧倒的な理論的背景にあります。
西葛西の本部施設には、最新のインダストリアルミキサーから大型オーブン、品質測定機器が完備され、日夜「なぜこのパンが膨らむのか」「なぜこの配合で老化が遅れるのか」という問いに対する実験と検証が繰り返されています。