インターネット上の言論空間において、日刊ゲンダイに対する評価は真っ二つに分かれます。ある層からは「タブーなき権力監視を貫く唯一無二のメディア」と絶賛され、別の層からは「センセーショナルな飛ばし記事が多い」と冷ややかに見なされています。この両極端な評判の背景には、タブロイド紙特有の編集方針と徹底した読者ファーストの取材姿勢が存在します。
日刊ゲンダイの信憑性を測る上で知っておくべきは、「大手メディアが実名で書けない永田町・霞が関の生々しい空気感や権力闘争の裏側」をいち早く活字にする速報性と突破力です。関係者へのオフレコ取材をベースに、官邸や官僚機構の力学を赤裸々に描く日刊ゲンダイ政治記事の真相は、政治評論家やジャーナリスト自身が情報収集のアンテナとして愛読している公然の秘密でもあります。
一方で、確定的な証拠が出る前の段階で強い仮説を立てて構成する記事も少なくありません。見出しに「〜か」「〜の疑い」といったクエスチョンマークや推量を交えつつ、読者の感情を揺さぶる手法は、創刊以来培われた「夕刊紙の作法」です。つまり、全幅の信頼を寄せる絶対的な報道機関としてではなく、「硬直化した大手報道の死角を突くカウンターメディア」として捉えることこそが、日刊ゲンダイの真価を見誤らない秘訣です。