ネット上の情報やファン同士の議論で頻繁に混乱が生じるのが、「ピチーチ賞の記録」と「ラ・リーガ公式(スペインサッカー連盟)の記録」におけるゴール数の食い違いです。
ピチーチ賞は、1953年にスペインのスポーツ紙『Marca』が創設した私的なアワードであり、同紙の担当記者が下した判定に基づいてゴール数がカウントされます。一方、連盟の公式記録は試合を担当した主審の「審判報告書(Acta)」が基準となります。そのため、シュートが味方や相手DFに当たって軌道が変わった場面などで、公式記録はオウンゴール判定であっても、Marca紙はシュートを打った選手の得点としてピチーチ賞にカウントする事例が過去に何度も発生しています。
また、得点数単体だけでなくリーガエスパニョーラのアシストランキングとの相関関係も見落とせません。現代のストライカーは単にフィニッシュを沈めるだけでなく、味方を生かすラストパスの精度も求められます。歴代最多記録保持者であるメッシが偉大とされる理由は、通算474得点に加え、通算アシスト数でもリーグ歴代トップ(190アシスト以上)を記録している点にあります。