ネット上の情報や体験談の中には、科学的根拠を欠いた情報が散見されます。読者が誤った判断をしないための3つの盲点を指摘します。
誤解1:「一度かかれば二度とかからない」は本当だが過信は禁物
パルボウイルスB19に一度感染すると、体内に生涯持続する中和抗体が産生され、通常は生涯免疫(終生免疫)を獲得します。しかし、過去に「風邪」と診断された軽症例が見逃されていたり、逆に幼少期にかかったと記憶していたが別の発疹性疾患(突発性発疹や風疹など)だったりするケースが珍しくありません。「子どもの頃にかかったはずだから大丈夫」と油断せず、身近で流行している際は基本的な感染対策を怠らないことが肝要です。
誤解2:「日光浴やお風呂で赤みが再燃した=ウイルスが再活性化した」わけではない
りんご病の発疹は一度消退した後も、入浴、日光照射、激しい運動、寒冷刺激などによって、数日〜数週間にわたり一時的に赤みがぶり返すことがあります。これは血管の拡張による物理的反応であり、体内でウイルスが再増殖したり他者への感染力が復活したりしたわけではありません。赤みが再燃しても過度に慌てる必要はありません。