第2期以降、作品の世界観をさらに拡張したのが前島麻由とnonocの2人です。
前島麻由は、かつて第1期でMYTH & ROIDの初代ボーカル「Mayu」としてリゼロの世界を立ち上げた当事者でもあります。彼女がソロ名義として満を持して担当した第2期後半OP「Long shot」は、絶望的な勝率の低さに挑むスバルの泥臭い反撃の狼煙となりました。圧巻の声量とハスキーでエッジの効いたボーカルは、過酷な試練を打ち破るカタルシスを完璧に演出しました。
対照的に、北海道出身のシンガー・nonocは、雪や氷を想起させる圧倒的な透明感で作品を包み込みました。劇場版『Memory Snow』の主題歌「White White Snow」での叙情的なアプローチに続き、第2期前半ED「Memento」では魔女たちの不可解な気配と生への執着を、冷徹かつエモーショナルに歌い上げています。
このように、激しさと静寂、情熱と哀愁という両極の表現者を配することで、リゼロの音楽世界は重層的な厚みを獲得しています。