「限界説」を囁かれながらリングに上がった30代後半のベテランが、驚異的なスタミナと執念で若手の有力株を退けた。第1ラウンドに強烈なカーフキックを浴び、足を引きずる展開となりながらも、第2ラウンドからは泥臭い組みの展開へと引きずり込んだ。相手の体力を削り取り、ケージ際での膝蹴りとショートパウンドで着実にポイントを重ねていく。
最終第3ラウンド、両者血まみれになりながらの打ち合いは本大会屈指のベストバウトとなった。判定は3-0でベテランに軍配。ボロボロになりながらも拳を突き上げた姿に、スタンドからは「まだやれる!」という叫びが飛び交った。キャリアの晩年に見せたこの執念の勝利は、記録以上に記憶に残る一戦として語り継がれるはずだ。