あれから20年以上の歳月が流れた。高岡早紀も布袋寅泰も、すでに50代・60代となり、それぞれの分野で確固たる巨星となっている。一瞬の火花のように交差し、お互いの人生を激震させた二人が、今や同じ舞台で相まみえることはない。
しかし、彼らが発するオーラや作品の端々に、あの騒動という「傷痕」が豊かな栄養分として溶け込んでいることは紛れもない事実だ。傷のない美しいだけの表現者よりも、過ちを犯し、叩かれ、それでも泥の中から立ち上がってきた者だけが放つ狂気と色気。それこそが、彼らを単なる「昔の有名人」に終わらせない理由である。