決勝トーナメント1回戦の相手は、エデン・アザールやケヴィン・デ・ブライネらを擁する世界ランク3位のベルギー代表でした。完全な劣勢が予想された中、後半3分に柴崎のスルーパスから原口元気が先制弾を奪うと、同7分には乾貴士がペナルティエリア外から無回転のスーパーミドルを突き刺し、日本が2点をリードする衝撃的な展開となります。
しかし、高さを活かしたベルギーの反撃に遭い、ヴェルトンゲンとフェライニに立て続けにゴールを許して2-2の同点に。そして迎えた後半アディショナルタイム、日本代表のラストコーナーキックから「ロストフの14秒」と呼ばれる悲劇が起こります。
本田が蹴ったコーナーキックをGKクルトワがキャッチすると、そこからベルギーの電光石火のカウンターが発動。デ・ブライネが中央を猛然とドリブルで持ち上がり、右サイドのムニエを経由して最後はゴール前へ。ルカクの巧みなスルーから走り込んだシャドリに決勝点を許し、2-3でタイムアップを迎えました。失点直前のコーナーキックをショートコーナーでキープすべきだったのか、ファウルで止めるべきだったのか――。勝利を信じて攻め切ったがゆえの残酷な幕切れは、その後の日本代表が「世界のトップと戦うための最大の教訓」として深く胸に刻むことになります。