同じチェーンであるにもかかわらず、「駅前の大型店では全種類完売しているのに、住宅街の小さな店舗にはまだ並んでいた」という現象に遭遇した経験を持つ読者は少なくないはずです。Meta Descriptionでも示唆されている「店舗ごとに終了時期が異なる決定的な理由」は、コンビニフランチャイズの構造的メカニズムを紐解くことで鮮明に見えてきます。
最大の要因は、店舗ごとの発注枠(アロケーション)と客層ごとの購買行動の落差です。ローソンの発注システムにおいて、数量限定商品は各店舗が無制限に仕入れられるわけではありません。本部の割り当て計画に基づき、直近のスイーツ販売実績や立地ランクに応じて各店に「1日あたりの発注可能上限数」が割り振られます。そのうえで、実際に発注ボタンを押すのは各店舗のストアマネージャー(店長やオーナー)です。
スイーツの回転が異常に速いオフィス街や乗換駅の店舗では、初日から上限いっぱいの発注をかけ、夕方の退勤ラッシュ時(18時〜20時)に棚から一気に商品が蒸発します。これによって本部センター内の在庫プールが一気に枯渇し、早期に「発注停止(発注止め)」フラグが立ちます。一方、シニア層や主婦層が中心の住宅街立地では日持ちする日用品や定番惣菜に発注枠が割かれ、限定チルドデザートの発注タイミングが緩やかになる傾向があります。その結果、全国規模で欠品騒ぎが起きている最中でも、特定店舗の冷蔵棚には数日遅れで商品が生き残るというタイムラグが生じるのです。
さらに抹茶フェア売り切れの理由を加速させているのが、昨今のSNSによる拡散スピードです。インフルエンサーによる実食レビューが投稿された直後、特定地域で同時多発的な指名買いが発生し、地域ルート別の配送センター在庫を想定以上のペースで食い潰してしまう事態が現場で日常化しています。