785段の石段を登りきり御本宮に到達した参拝者を迎えるのは、苦労を吹き飛ばすほどの圧倒的な達成感と絶景です。
御本宮の右手奥に広がる展望デッキからは、讃岐平野にぽっかりと浮かぶ「讃岐富士(飯野山)」や、遠く瀬戸内海にかかる瀬戸大橋までが一望できます。この大パノラマは、過酷な石段を一段ずつ踏みしめてきた者だけが味わえる至福の報酬です。
また、御本宮の授与所でしか手に入らない名物が「幸福の黄色いお守り」です。鮮やかな山吹色の絹織物に金糸の刺繍が施されたこのお守りは、金刀比羅宮のシンボルであり、健康・家内安全・金運などあらゆる幸福をもたらすとして絶大な人気を誇ります。江戸時代に主人の代わりに参拝したと伝わる犬を模した「こんぴら狗(いぬ)」のミニマスコットがセットになった授与品は、参拝の記念として欠かせない存在となっています。
さらに気力と体力に余裕がある健脚者は、本宮からさらに583段奥にある「奥社(厳魂神社)」を目指します。道中は森林浴のような深い静寂に包まれ、奥社の崖には天狗とカラス天狗の彫刻が刻まれており、厳粛なパワースポットとしての空気が漂っています。