今や吉本新喜劇の代名詞ともいえるこのネタですが、最初から完成された台本が存在していたわけではありません。誕生のきっかけは、すっちーと吉田裕による舞台稽古での偶発的なやり取りにありました。
借金取りに扮した「すち子」と、借金を背負った青年役の吉田裕。小競り合いの中で、すっちーが小道具の棒を使って吉田の体をリズミカルに小突き始めたところ、吉田が持ち前の反射神経でテンポよくツッコミを返したことが原型となりました。「痛い」というリアクションをリズミカルに昇華させ、どこを突くか分からないフェイントを交えることで、客席の爆笑を誘う鉄板のフォーマットへと磨き上げられていったのです。
舞台を重ねるごとにお互いの呼吸を研ぎ澄まし、2014年の『歌ネタ王決定戦』で決勝進出を果たしたことで人気は全国区へ拡大。劇場に足を運んだことがない層にも一気に認知されることとなりました。