カーミラが仕掛けた完璧な罠に対し、物語は鮮やかなカタルシスを伴う結末を迎えます。銭形警部までもがニンニクや十字架を手に大混乱に陥る中、カーミラは自らの完全勝利を確信していました。
しかし、ルパンは一枚も二枚も上手でした。ルパンは早い段階で薬物の存在と城の仕掛けに気づいており、「吸血鬼になって正気を失ったフリ」をしてカーミラの裏をかいていたのです。仲間すら欺く迫真の演技でカーミラの油断を誘い、組織の全貌と財宝の隠し場所を暴き出しました。
正体を暴かれたカーミラは取り乱して逃走を図りますが、自らが仕掛けた古城のトラップとルパンの華麗な反撃によって自滅。夜明けの光が差し込む中、怪奇ホラーは一瞬にして極上のクライム・エンターテインメントへと変貌を遂げ、ルパン一味の鮮やかな脱出劇で幕を閉じます。