Sheet Music Bossの名を世界中に轟かせた最大の起爆剤が、2018年に公開されたオリジナル楽曲「Rush E」です。この楽曲の誕生には、当時の海外ネットミーム文化が深く関わっています。
当時、海外のネット掲示板やSNSでは、人気YouTuberの顔をコラージュしたシュールな画像にアルファベットの「E」の1文字だけを添えた「Lord Marquaad E」というミームが大流行していました。この不条理なブームに着目した彼らは、「ひたすら音階の『E(ミ)』を連打する狂気的な楽曲を作ったら面白いのではないか」という遊び心から制作を開始したと明かしています。
完成した「Rush E」は、シンプルな単音の連打から始まり、徐々にテンポと音数が増加。最終的には画面全体が音符の滝で埋め尽くされるという怒涛の展開を見せました。このカオスなビジュアルと、キャッチーでありながら高度に構築されたロシア民謡風のメロディが、ゲーム実況者やTikTokクリエイターの間で瞬く間に拡散。動画の総再生回数は億単位に達し、世界的なカルチャー現象へと発展しました。