2026年11月1日、幕張メッセでのラストライブをもって26年の歴史に幕を閉じたV6。その解散の発端となったのは、他ならぬ森田剛がメンバーに打ち明けた「これからの人生、ジャニーズ事務所を離れた環境で役者としてチャレンジしたい」という意志でした。
当時、多くのファンに衝撃を与えたこの決断ですが、背景には表現者としての時間的猶予に対する強い危機意識がありました。40代という人生の転換期を迎え、グループ活動と俳優業の並行という恵まれた環境に甘住することを、彼自身のストイシズムが許さなかったと伝えられています。「安全地帯から飛び出し、退路を断って芝居に殉じたい」という申し出を受け、残る5人のメンバーは「剛がいないなら、それはもうV6ではない」と解散を受け入れました。
芸能ジャーナリストの取材によると、この独立劇には事務所との深刻な対立や遺恨は一切存在していません。長年にわたる貢献に対する敬意と、役者として生きる覚悟への理解があったからこそ、異例とも言える完全燃焼の解散ツアーと円満な独立が成立しました。巨大組織の看板を捨て、個人の実力だけで荒野へ踏み出す選択は、当時の芸能界におけるタレント独立のあり方にも一石を投じる出来事でした。