一方、八木真澄が成し遂げた転身は、日本のお笑い界全体を見渡しても前例がない。代名詞である「ブラジルの人、聞こえますかー!」に代表されるフィジカルな一発ギャグのイメージを覆し、難関として知られる1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)の学科・実技試験に見事合格した。
この挑戦は決して付け焼き刃の話題作りではない。数年にわたり毎日数時間の勉強を積み重ねた末の結実だ。現在では資産運用や家計管理、子どもの金融教育に関する書籍の執筆や講演など、文化人・専門家としてのオファーが急増している。一発ギャグで笑わせる瞬発力と、金融知識をわかりやすく伝える誠実さ。このギャップが八木の唯一無二の武器となった。