消費者の意識変化をとらえ、大手企業も動き出した。ライフスタイル提案で定評のある株式会社良品計画(無印良品)は、コオロギに続く次なるアプローチとしてカイコを活用した製品開発にも熱い視線を注ぐ。また、先進的な知見を注入するフードテック企業が続々と参入し、パウダー状に加工したカイコペーストを焼き菓子やプロテインバー、さらにはパスタの麺に練り込むといった画期的な商品が続々と生まれている。
気になるその味わいだが、実際に口にした人の多くが驚くのは「クセのなさ」と「豊かなコク」だ。桑の自然な風味を蓄えたカイコのさなぎは、香ばしくローストすることでエビやカニなどの甲殻類に似た香ばしさと、アーモンドのようなナッツ系の芳醇な旨味を放つ。見た目のハードルさえ越えれば、美食家をも唸らせるポテンシャルを秘めている。