三島由紀夫賞とは?芥川賞との決定的な違いや歴代受賞作・選評を総括

三島由紀夫賞とは?芥川賞との決定的な違いや歴代受賞作・選評を総括

三島由紀夫賞とは?芥川賞との決定的な違いや歴代受賞作・選評を総括の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

一般読者の間で最も疑問に持たれやすいのが「芥川賞(芥川龍之介賞)と三島由紀夫賞の違い」です。どちらも純文学を対象とする最高峰の賞ですが、コンセプトと運用実態には明確なコントラストがあります。

芥川賞は日本文学振興会(文藝春秋)が主催し、主に「無名あるいは新人作家による短編・中編小説」を顕彰する登竜門としての色彩を強く持ちます。一方の三島由紀夫賞は、新人だけでなくすでに実績のある中堅作家が挑んだ実験的な長編小説も積極的に選考対象となります。

比較項目三島由紀夫賞芥川龍之介賞主催・運営新潮社(新潮文芸振興会)日本文学振興会(文藝春秋)創設年1987年(第1回は1988年)1935年主な対象作前衛的・実験的な長編・中編、評論、戯曲新人・新進作家による短編・中編小説作家のキャリア新人に限らず中堅・実力派も対象主に新人・新進気鋭の作家作品の傾向エッジの効いた前衛性、ジャンル破壊、過激さ人間描写の深さ、端正な構成、リアリズム

芥川賞が文壇への鮮烈な入場切符であるとすれば、三島賞は文壇の既成概念に殴り込みをかける挑戦者を称えるステージといえます。この棲み分けにより、芥川賞では拾い切れない破格のスケール感を持った怪作が三島賞で正当に評価されるケースが多々生まれています。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。