2016年の『真田丸』では、堺雅人演じる真田信繁の生涯を通じて、弱小大名が生き残りをかけた知的格闘と家族の愛憎劇が巧みに描かれた。「黙れ小造!」をはじめとする名台詞や、SNS上での盛り上がりは社会現象と呼ぶにふさわしいものだった。
さらに2026年の『鎌倉殿の13人』では、そのダークサイドとサスペンス性が一気に開花する。小栗旬演じる北条義時が、純朴な青年から冷酷な権力者へと変貌していく過程を、容赦ない心理描写とスリリングな展開で構築。善と悪が複雑に絡み合う政治劇として、三谷脚本の進化を強い衝撃とともに印象づけた。