2019年8月のペア結成以来、三浦璃来選手と木原龍一選手が歩んできた道のりは、日本フィギュアスケート史における奇跡の連続でした。結成当初から「初めて手を握って滑った瞬間、今までと全く違う感覚があった」と双方が語るほどの相性の良さを発揮し、驚異的なスピードで世界の頂点へと駆け上がりました。
北京冬季オリンピックでの団体銅メダル(のちに銀メダルへ繰り上げ)獲得に続き、ISUグランプリファイナル、四大陸選手権、世界選手権を同一シーズンで制覇する「年間グランドスラム(スーパースラム)」を日本ペアとして史上初めて達成。この偉業は、長年シングル種目に比べて後塵を拝してきた日本のペア競技の地位を一変させました。
リンクの上で見せる圧倒的なスピード感と情熱的なユニゾンに加え、競技を離れた場での飾らない姿もファンの心を掴んでいます。公式SNS等で公開される私服画像やインタビューでの掛け合いは、まるで気の置けない兄妹や家族のような温かさに満ちています。過酷なリフト技を成功させるための「絶対的な信頼関係」が、氷上・氷外を問わず自然体として滲み出ている点こそ、彼女たちが愛される最大の理由です。