公認サンタクロースになるためのハードルは極めて高く、その試験内容は国際的にも「最難関の適性検査」の一つとして知られています。グリーンランド国際サンタクロース協会が公表している出願資格と試験内容は、単なる外見の模倣を一切許さない本格的なものです。
出願条件として定められている主な要件は以下の通りです。
- 結婚しており、子供がいること(親としての養育経験が重視される)
- サンタクロースとしての活動実績があること
- サンタクロースにふさわしい体型であること(衣装や装備を含め一定の体重・風格が求められる)
- 世界会議に毎年自費で参加できる経済力と情熱があること
本試験では、正装を着用した状態での体力測定が行われます。約50kgのプレゼント袋を背負って障害物コースを走破し、高さのある煙突を模したセットをよじ登り、暖炉から脱出するタイムトライアルが課されます。さらに、巨大な皿に盛られた北欧の伝統的なクリスマス粥(オートミール)の早食い審査や、世界共通の掛け声である「Ho Ho Ho(ホッホッホ)」の発声・デシベル検査、デンマーク語または英語による厳格な口頭試問が行われます。
この難関を1998年にアジア地域で初めて突破したのが、ミュージシャン・餃子王としても知られる日本人公認サンタクロースのパラダイス山元氏です。当時の特番インタビューや自著で語られた「マイナス数十度の環境で行われる過酷な試練と、世界各国の長老サンタたちから向けられる厳しい視線」という証言は、サンタクロースがどれほど崇高な覚悟のもとに選ばれているかを物語っています。アジア圏における公認サンタの先駆者として、四半世紀以上にわたり日本の子供たちへ夢を届け続けています。