テレビ界には数多くのグルメバラエティ番組が存在するが、本作が異彩を放つ理由はどこにあるのか。それは、徹底した「街頭インタビュー型」のロケスタイルに他ならない。あらかじめ用意されたアポあり取材ではなく、現地で出会った一般市民の「せっかく〇〇に来たなら、〇〇食べていきなよ!」という親切心からすべてが始まる。
いわゆる伝統的な旅番組の情緒と、現代的なバラエティのスピード感が絶妙に融合している。照れながらも自慢の地元飯を教えてくれる子供たち、昔ながらの味を守り続ける職人たちの姿。そこには、日本全国に生きる人々の温かい暮らしとストーリーが詰まっている。視聴者が味わっているのは、料理の味覚情報だけではなく、そこに紡がれた「人情」そのものだ。