カメラのレンズが捉えきれなかったスタジオの裏側にも、語り継がれるべき極秘エピソードが数多く存在する。レギュラー陣の板東英二は、スタジオに入ると常に周囲を気遣うムードメーカーでありながら、本番前には永井に対して「今日の問題の難易度はどうや?」と細かく確認を入れていたという。解答者としての勝負強さを保つための、徹底したプロ意識の現れだった。
一方、所ジョージは収録前の緊張気味なスタジオの空気を和らげるため、永井美奈子に突拍子もないジョークを仕掛けて緊張をほぐすのが日常茶飯事だった。こうした共演者同士の深い信頼関係があったからこそ、あのアドリブ満載のテンポ感溢れる展開が生まれたのである。永井自身も、彼らの予測不能な発言を拾い上げ、瞬時に番組の進行ラインへ戻すという高度な職人技を毎収録で発揮していた。