長引く夏の猛暑と秋口の局地的な豪雨。この極端な気象パターンが、日本各地の土壌環境を根底から変えつつある。農林水産関連の研究所が実施した土壌調査によれば、地中の温度と湿度の高止まりが継続したことで、本来は標高の高い深山にしか生息していなかった菌糸が、都市部の公園や街路樹のアスファルト隙間にまで急速に定着し始めたという。
さらに、近年推進されてきた都市緑化政策で導入された輸入腐葉土やウッドチップも影響しているとされる。海外から持ち込まれた菌核が日本の高温多湿な環境に適応し、これまで国内では報告されていなかった未知の毒性を持つ種が芽を出す事例も確認された。生態系の変化は、専門家の予測を遥かに超えるスピードで進んでいる。