では、なぜこれほど具体的なキーワードが定着してしまったのか。そこには、ネットユーザーによる「情報の混同」がある。人間は、複数の異なるニュースを脳内で勝手に結びつけてしまう傾向があるのだ。
例えば、同時期に起きた別の有名人の二世による不祥事や事故のニュース。あるいは、森本氏自身が番組内で扱った凄惨な事故のニュース。これらが、長年のリスナーやネットユーザーの記憶の中で混ざり合い、「森本毅郎の身内に何かが起きた」という歪んだ記憶へと変貌を遂げたと考えられる。一度混ざり合った記憶は、ネットの書き込みを通じて他者に伝染し、あたかも事実であるかのように固定化されていく。