森尾由美さんが芸能界入りを果たしたのは、ファッション雑誌『Seventeen』のオーディションに合格したことがきっかけでした。1982年にドラマ『ねらわれた学園』で女優デビューを飾り、翌1983年にはシングル「お・ね・が・い」でアイドル歌手として本格的にデビューします。
この1983年は、前年の「花の82年組(中森明菜さん、小泉今日子さん、松本伊代さんら)」の爆発的ブームの翌年であったことから、メディアからは「不作の83年組」などと不本意なレッテルを貼られることもありました。しかし、森尾さんをはじめ、松本明子さん、いとうまい子(現・いとうまい子)さん、大沢逸美さん、桑田靖子さんといった実力派と個性派がひしめき合っていた黄金世代です。
その中でも森尾さんのビジュアルは群を抜いており、くっきりとした大きな瞳と吸い込まれるような透明感のあるルックスで、男性ファンのみならず同世代の女性たちからも絶大な憧れの対象となりました。当時のレコードジャケットや雑誌の切り抜き画像を見ると、現在のトレンドである「韓国風レトロガーリー」や「昭和レトロ美少女」の原点ともいえる完成された造形美を誇っていたことがよく分かります。