2026年現在の獣医医療において、歯石がついてから削り落とす「後手」の治療から、日頃のケアで歯石化を防ぐ「先手」の予防への転換が急速に進んでいる。麻酔のリスクが高い10歳以上のシニア犬や持病持ちの犬に対しては、無理なスケーリングを行わない選択肢も一般的となった。
例えば、毎日の歯みがき習慣はもちろんのこと、最新の酵素配合デンタルペーストや、腸内・口腔内細菌叢(マイクロバイオーム)を整えるサプリメントの活用が注目されている。また、痛みを伴う重度歯周病に対しては、負担の少ない短時間麻酔でのピンポイント処置や内服薬による消炎コントロールが優先されるケースも増えている。