カンフーの伝統的修練器具である「木人椿」を、動的なトラップ通路へと大胆にスケールアップさせた独創的なアイデアは、当時の香港クンフー映画界に強烈なインパクトを与えた。だが、本作の白眉はギミックの面白さだけに留まらない。南派少林拳の名手として名を馳せていた武打星チー・クァンチュン(戚冠軍)の存在感が、作品の武術的リアリティを極限まで押し上げている。
劇中で描かれる、少林寺の洞窟に封印された盲目の殺人鬼と小唖の奇妙な師弟関係、そしてクライマックスにおける宿命の激突。ジャッキー演じる小唖は、複数の達人から授かった蛇拳、鶴拳、龍拳の技を融合させ、チー・クァンチュン演じる強敵の重厚な力技に立ち向かう。型と型のぶつかり合いでありながら、肉体言語によって互いの思想をぶつけ合うラストバトルは、まさに70年代クンフー映画の到達点と呼ぶにふさわしい凄みを帯びている。