消費者が抱いた最大の誤解は、「プラズマクラスターさえあれば、換気も掃除も不要になる」という万能感だったかもしれない。テレビCMや店頭ポップは、目に見えないウイルスが次々と消滅していくイメージ映像を流し続けた。これが消費者の心理に「魔法のバリア」のようなイメージを植え付けた。
だが、空気清浄機の基本性能は、あくまで「フィルターで空気を吸い込んで濾過する」ことにある。イオン放出機能は、その補助的な側面に過ぎない。この主客転倒したマーケティングが、結果として消費者庁による厳しい処分を招く呼び水となったのだ。