来訪者が最も気になる「内部を見学できるのか」という疑問ですが、桃華楽堂の内部は原則として一般公開されていません。宮内庁の公式発表においても、建物内部への立ち入りや定期的な一般内覧ツアーなどは実施されていないのが現状です。
しかし落胆する必要はありません。桃華楽堂が位置する皇居東御苑は一般に広く開放されているため、建物の外観は誰でも間近で鑑賞できます。敷地内には立ち入り制限のロープが張られているものの、すぐ手前まで歩み寄ることができ、繊細なモザイクタイルの質感や立体的な陶片の凹凸、光の当たり方で表情を変える色彩を肉眼でじっくりと観察可能です。
外壁を一周しながら8面それぞれの意匠を見比べる散策は、東御苑を訪れる建築ファンや美術愛好家にとって隠れた人気コースとなっています。晴天の午前中から昼過ぎにかけては、太陽光を受けて陶片やガラスが美しく輝くため、写真撮影にも絶好の時間帯です。