神保町という街全体の賑わいを語る上で欠かせないのが、地元のつながりだ。東京古書組合が主導する様々な取り組みや、毎年秋に開催される神保町ブックフェスティバルは、全国から数十万人の本好きが押し寄せる一大イベントとして定着している。期間中、北沢書店の周辺も大勢の人波で溢れかえり、掘り出し物の洋古書を探す人々熱気に包まれる。
小説や映画『森崎書店の日々』で描かれたような、路地裏の温かな人情と本への愛着は、今もこの街のあちこちに息づいている。大型書店と個性的で歴史ある古書店が共存するこの特殊なカルチャーエリアにおいて、北沢書店は洋書文化の旗手として街全体の多様性を支え続けているのだ。