噂の真偽を客観的に評価するためには、教団そのものの成り立ちと現在の立ち位置を正確に把握しておく必要があります。
神慈秀明会は、岡田茂吉(おかだ もきち)が開いた「世界救世教」を源流としています。世界救世教の有力な信徒であった小山美秀子(こやま みほこ)氏が、教団内での路線対立や分派を経て1970年に独立・創設しました。岡田茂吉を「明主様(めいしゅさま)」と崇め、その教えを最も純粋に継承していると主張しています。
教団の活動は、大きく分けると「美(芸術)」「農(自然農法)」「癒やし(浄霊=手かざし)」という3つの柱で構成されています。この多面的なアプローチこそが、一般的な新興宗教とは異なる独自のポジションを築き上げた要因です。
現在公表されている会員数は約30万人から40万人とされていますが、文化庁『宗教年鑑』などの統計は各宗教法人の自己申告に基づいています。2026年代以降、日本の新興宗教全体が直面している信者の高齢化や二世・三世の離脱、後述する過密な活動への反動から、実際に教団施設へ定期的に通うアクティブな信徒数は実質数万人規模にとどまると分析する宗教社会学者も少なくありません。