神戸市兵庫区の山手エリアに位置していた夢野中学校が大きな転換期を迎えたのは、2000年代後半のことです。当時の神戸市は急激な少子高齢化とドーナツ化現象による学齢生徒数の偏在に直面しており、教育委員会による中学校規模の適正化計画が本格化していました。
とりわけ隣接する菊水山中学校との統合理由には、単なるコスト削減ではなく「生徒集団の適正規模維持」という切実な教育課題がありました。単学級(1学年1クラス)化が進むと、クラス替えができないことによる人間関係の固定化や、団体競技を中心とした部活動の存続困難といったデメリットが生じます。これらを解消し、多様な仲間と切磋琢磨できる学習環境を取り戻すために夢野中学校の統合経緯は具体化していきました。
地域住民や保護者との丁寧な協議を重ねた結果、2009年4月に両校の歴史を継承・昇華させる形で神戸市立夢野の丘中学校が開校。長年親しまれた夢野中学校の校名は発展的解消を遂げることとなりました。