蕎楽亭を語る上で欠かせないのが、名匠・長谷川氏のもとで修行を積み、独立を果たした優秀な弟子たちの存在です。その筆頭格として知られるのが、同じく神楽坂エリアに店舗を構える「蕎楽亭 もがみ」です。
ネット上の情報では「もがみは蕎楽亭とまったく同じメニューを提供するのか」「どちらに行くべきか」という疑問が散見されますが、両店には明確な個性と使い分けのポイントが存在します。「もがみ」は師匠から継承した十割手打ち蕎麦の技法と揚げたて天ぷらの哲学を土台にしつつ、より親しみやすいカウンター割烹的な空間と独自の季節料理を展開しています。
本店である「蕎楽亭」が圧倒的な格式と威厳、長年磨かれた王道の総合力を誇るのに対し、「もがみ」は予約の取りやすさや弟子ならではの創意工夫が光る小回りの良さが魅力です。本店の大行列を避けたい場合や、より落ち着いた空間で静かに蕎麦前を楽しみたい場合には、弟子筋の店舗を選択肢に含めることも賢明なアプローチです。