神奈川県内の花火大会における最大の構造変化は、「観覧エリアの完全有料化・事前指定席化」と「マイカー来場の実質的遮断」です。
鎌倉花火大会では、安全確保と警備費用の適正化を目的に、砂浜の最良ビューエリアを有料観覧席として明確に区画整理しました。無料エリアで鑑賞する場合、視界が一部遮られる後方エリアや材木座海岸の端部に限られるため、ゆとりを持って鑑賞したい層とコストを抑えたい層の棲み分けが進んでいます。
さらに深刻なのが駐車場の問題です。相模原納涼花火大会では、かつて河川敷に当日自由に駐車できていたシステムが完全撤廃され、「事前予約制の有料駐車券を保持する車両のみ入場可能」という厳格な入場管理が敷かれています。予約券を持たずに周辺の幹線道路へ進入した一般車両が迂回を余儀なくされ、周辺一帯が深夜まで大渋滞に巻き込まれる光景が定例化しています。
一方、あつぎ鮎まつりでは、本厚木駅前から相模川河川敷へと続く動線に数百軒規模の屋台が立ち並びますが、往路と復路で歩行者の一方通行規制が徹底されます。駅前広場から河川敷まで通常徒歩15分の距離が、ピーク時には60分以上を要する「動く歩道状態」となるため、時間を逆算した早めの現地入りが不可欠です。