彼女の足跡を語る上で欠かせないのが、大ヒットアニメーション映画『アナと雪の女王』における王女アナ役の吹き替えである。両親の威光に頼ることなく、自らの実力で掴み取ったこの配役は、彼女のキャリアにおける最大の転機となった。ウォルト・ディズニー・ジャパンによる厳しいオーディションを突破した歌唱力と表現力は、世界的な評価を受けるにふさわしいものだった。
声優としての圧倒的な演技力は、幼少期から「二世タレント」というレッテルに苦しんできた彼女が、自らの名前で勝ち取った自立の証でもあった。天真爛漫なアナに命を吹き込んだ彼女の歌声は、今も世界中の人々の心で響き続けている。偉大な親の影を払拭し、一人の表現者として開花した瞬間であった。