新しいスタジアムの最大の特徴は、陸上競技場でありながらピッチとの距離を極限まで縮めた設計にある。観客席の傾斜を緻密に計算し、どの席からでも選手たちの息遣いや激しいコンタクトの音がダイレクトに響く。屋根は木材をふんだんに使用した温かみのあるデザインで、名古屋の新しいランドマークにふさわしい風格を漂わせる。
「まるで劇場にいるようだ」。テストイベントに参加した関係者は一様に口を揃える。雨天時でも快適に観戦できるよう、観客席の大部分を覆う大屋根が設置された。これで雨の日の観戦ストレスは大幅に軽減される。しかし、かつての瑞穂名物だった「雨中の泥仕合」を知る古参ファンにとっては、少し寂しいほどの快適さかもしれない。