施設最大の見どころは、視界いっぱいに広がる大露天風呂だ。関西エリアでも有数の広さを誇る岩造りの浴槽には、地下深くから湧き出す湯が絶え間なく注ぎ込まれている。空を仰ぎながら手足を思い切り伸ばせば、日々の重圧が湯煙とともに消えていくのを感じる。
湯上がりのもう一つの主役が、館内のお食事処「音の花亭」だ。「山の中でなぜこれほどの上質な魚が食べられるのか」と初見の客は誰もが目を丸くする。毎朝市場から直送される本マグロや旬の白身魚は、厚切りで鮮度抜群。湯と食という人間の根源的な快楽を妥協なく満たす二段構えの仕掛けこそが、熱烈なリピーターを生み出し続ける最大の原動力だ。