雷電爲右衞門が残した雷電の成績・通算記録は、現代の常識では計り知れない異次元の領域に達しています。1790年(寛政2年)の初土俵から1811年(文化8年)の引退まで、幕内での本場所出場36場所において積み上げた白星は254勝、敗戦はわずか10敗(引き分け・預かり等を除く)。生涯勝率は96.2%を誇ります。
現役時代の雷電は連勝記録も凄まじく、最大で44連勝を記録したほか、30連勝以上を複数回達成しています。1場所10日制だった江戸時代において、土俵に上がれば勝つのが当たり前であり、土をつけられること自体が江戸中の大ニュースとなったほどです。
大相撲の歴史を振り返っても、69連勝を成し遂げた双葉山(勝率8割超)や、通算最多勝利記録を持つ白鵬(勝率8割4分6厘)といった大横綱たちでさえ、勝率9割の壁を超えることはできませんでした。数字の絶対値だけを見ても、雷電が大相撲歴代最強力士と評されるのは極めて自然な帰結です。