今日では専門研究者だけでなく、誰もがスマートフォンやPCを使って太古の地形を探索できる。国土地理院が提供する基盤地図情報や高精度なデジタル標高モデル(DEM)のオープンデータ化が、その基盤を支えている。
これらの標高データをGoogle Earthなどの3Dプラットフォームに読み込ませることで、海面を現代より数メートル上昇させた場合の浸水域を即座にシミュレートできる。関東平野全体の絶妙な傾斜や、旧河道、自然堤防といった微地形の立体的な凹凸が手に取るように浮かび上がる。
デスクトップ上で自由に視点を変えながら観察すると、縄文人がどのような地形を選んで集落を営み、貝塚を残したのかが視覚的に理解できる。デジタルツールの普及は、地質学や考古学を身近な「体験型アプローチ」へと変化させた。